代表メッセージ

私は京都の長岡京市で生まれ、7歳の時から、当時工場兼住居であった長岡プラスチックで育ちました。
創業時の設備は汎用彫刻機とボール盤のみで、今でも当時、父親が切削加工、母親が曲げ加工、祖母が接着・溶接加工をしている情景が目に浮かびます。
工場の音、におい、景色、そしてそこで働く職人の方々の姿は、私にとって大切な宝物です。

「汎用彫刻機」
NC工作機がない時代のプラスチック加工の主力工作機で人間の手で刃物を動かし手の感覚で微調整できる切削機で、扱う人の技術や経験によって品質に大きな差が生まれる工作機です。
私はこの彫刻機を小学生の時から父親の指導の下扱っていました。
誰よりもプラスチックを切削してきたと思っています、何度も何度も失敗しました、その度に悩み、考え、相談し品質を高めていきました、最終的には治具や刃物の工夫等により2次元半の加工まで出来る様になりました。
現在も、弊社の職人全員、彫刻機のスペシャリストです、短納期対応や追加工等、現役で活躍しております。
今の時代、現役でここまで彫刻機を扱える職人が集まっている会社は稀だと思っていますし私の誇りです。

今は主に最新のマシニングセンターやNCルーター等を導入してPC上のバーチャルの中でプログラムを作って製作しています。
でも、職人技が全く不要かと言ったらそうではなく、プラスチックは切削時の熱や湿度等が原因で変形してしまう事がよくあります。
そうゆう時に私たちにしか持っていない「職人技」が必要となります。
彫刻機で手加工での製作していたからこそわかるプラスチックの素材の特徴や癖の知識をもってその誤差を予め想定する事ができます。

私たちは、先人達の技術や経験に現代の先端技術を加え、新しくも古の技を巧みに使い、更なる技術向上を目指し、今後もお客様が困った時にこそ頼って頂きたい。事業を通してお客様、協力会社様、地域の皆様、社員、スタッフ全員に喜んで頂きたい、そんな会社であり続けられる様「利他」の心で成長し続けて参りたいと思ってます。

是非、私たち長岡プラスチックにご期待ください。

長岡プラスチック株式会社
代表取締役 加藤 達也